アフガニスタン・ヘラート州における質の高い医療へのアクセス改善

ファゼル・アフマドと彼の娘は、アフガニスタンのヘラート州にあるジンダジャン保健センターを頻繁に訪れます。同センターが改修される前は、診察の順番が来るまで娘のそばに座って待てるような、屋根のある場所はどこにもありませんでした。他の患者や付き添いの家族と同様、彼らは屋外の何もない場所で、暑さや寒さ、嵐にさらされながら待たなければなりませんでした。

アフガニスタン、ヘラート州ジンダジャン郡にて、地域住民、関係当局、保健当局者、および国連ハビタットが出席して行われたプロジェクト引き渡し式。2026年8月。©UN-Habitat/Piroz Amin

センター内部も、期待できるような状況ではありませんでした。診療棟は損傷したまま長期間放置されており、衛生的なトイレもなく、室内を清潔に保つための水も常に不足していました。

「何もかもが損傷していて、保健センターの状況は痛ましいものでした」とファゼルは語りました。

より専門的な医療を必要とする家庭にとっては、問題はさらに深刻で、ヘラート市まで約45キロの道のりを移動しなければなりませんでした。この移動はしばしば困難を伴うものであり、経済的に余裕のない人々にとってはさらなる負担でした。

ジンダジャンは、ヘラート州で2023年に発生した地震により、最も甚大な被害を受けた地域の一つです。2021年のタリバン暫定当局による権力掌握以降、限られたリソースの中で多くの公共施設の復旧が困難な状況にあった中、この地震は保健センターの診療棟にさらなる被害をもたらしました。

ジンダジャン保健センターの診療棟。改修前は放置された状態だった。 2025年5月。©UN-Habitat/SaidGul Mirzaie

被災したにもかかわらず、保健センターは運営を続け、職員は地域の人々への医療提供を継続しました。しかし、人々が治療を求めて訪れるその場所は、もはや最低限の快適さや尊厳さえも提供できない状態となっていました。ジンダジャン保健センターの責任者であるオミド・ミルザイ医師にとって、その日々の現実は見ていられないほど過酷なものでした。「冬になると、屋根から雨水が室内に漏れ込んできました」と彼は語ります。「それに、建物内にはさまざまな害虫やネズミなども発生しており、感染症への懸念もありました。」

患者の診察や治療を行うための十分なスペースがなかったため、職員は隣接する小さな建物で働いていましたが、そこは非常に混雑していました。「私たちのチームが、適切かつ効率的で十分な医療サービスを提供することは困難でした」とオミド医師は語りました。

保健センターの清掃や水の確保を担当するサイド・グルさんは、また別の悩みを抱えていました。「私にとって一番大変だったのは、その日一日分の水が十分に確保できるかどうか分からないことでした」と彼は話しました。

忙しい日には水が不足しがちで、病室やトイレ、共用スペースを清潔に保つことが困難でした。

医療・ケアの現場において、水は贅沢品であってはなりません。水は衛生管理第一の防衛線であり、すべての患者が享受すべき尊厳の一部なのです。

トイレの状況も、同様でした。病気の家族を連れてやってくる人々にとっても、ケアする医療従事者にとっても、適切な施設が整っていないことは、単なる「少々の不便」などではありませんでした。それは、清潔で安全、かつ尊厳が守られた医療体験を阻む、日常的な障壁となっていたのです。

2026年、国連ハビタットは、日本政府(独立行政法人国際協力機構[JICA]を通じた)支援のもと、ジンダジャン保健センターを訪れる人々の体験を大きく変える一助を担いました。

その変化は、「耳を傾けること」から始まりました。国連ハビタットのチームは、外部調査では決して捉えきれないほど、この保健センターのありのままの姿を深く把握しているオミド医師やその同僚たち、そして地域住民と緊密に連携し、絶えず対話を重ねながら保健センターのアセスメントを行いました。

その場所を最もよく知る人々は、そこに何が必要かを知っているのです。

診療棟が改修され、給水・衛生設備が改善されました。また、患者とその付き添いの家族のために、新しい待合ホールが建設されました。

本事業の様々な構成要素(診療棟、待合ホール、給水設備、トイレなど)。2026年8月。 ©UN-Habitat/SaidGul Mirzaie

現在、改修されたこの施設は、周辺の村々から訪れる3万人以上の住民を対象に、一般的な外来診療を提供しています。オミド医師によると、毎日およそ250〜280人の患者がこのセンターを訪れているとのことです。

患者やその家族にとって、変化はまず入り口から見て取れます。「患者さんやご家族が、より尊厳を持って迎えられていると感じます」とオミド医師は語ります。

改修によってすべての課題が解消されたわけではありません。混雑する日には、限られたスペースに対して患者の数が多すぎることがあります。また、高齢者や障害のある方、遠隔地から来る人々にとっては、診療所までの道のりは依然として長いままです。

診療にたどり着くまでの道のりは依然として長いかもしれません。しかし、ジンダジャン保健センターに到着すれば、もう心配ありません。

職員もまた、この変化を適切に維持・管理していく必要があることを理解しています。オミド医師は、施設には定期的な維持管理と、必要な時にすぐ行う修繕が不可欠であると強調します。

ファゼル・アフマドさんは、今も家族を連れて治療のためにジンダジャン保健センターを訪れます。変わったのは、到着した時に彼らを迎える光景です。「私たちの懸念は解消されました。自宅近くでこうしたサービスを受けられるようになり、とても嬉しく思っています」とファゼルさんは語りました。

外来診療で子どもを診察するオミド医師。2026年9月。©UN-Habitat/SaidGul Mirzaie

オミド医師にとって、この事業は単なる建物以上の意味を持っています。「日本の皆様、そしてJICAに感謝しています」と彼は語りました。「皆様のご支援により、私たちの地域における医療サービスの質と利便性の双方が向上しました。」

日本の支援を通じて、私たちの地域における保健サービスの質と利便性の双方が向上しました。

ジンダジャンにおけるニーズは、決してここだけの特別なものではありません。アフガニスタン全土を見渡すと、3人に1人が医療サービスの不足、あるいは医療施設が不十分な地域で暮らしています。この現実は、保健インフラを強化し、医療サービスへのアクセスを拡大することがいかに急務であるかを物語っています。

これは単に「建物」だけの問題ではありません。損傷し、放置されていた診療棟が再び息を吹き返したことで、数値化しにくい価値もまた、そこに見いだされました。患者は、以前よりも快適で、安心感を持って医療を受けられるようになりました。医療従事者は、より安全で、尊厳が守られ、適切に整えられた環境の中で診療を提供できるようになりました。3万人を超える住民を抱えるこの地域にとって、それこそが「希望」の姿なのです。

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