福岡のみなさまへ

国連ハビタット福岡本部

国際連合人間居住計画(ハビタット)福岡本部(アジア太平洋担当) 国連ハビタット(国際連合人間居住計画)は、1997年8月、地域レベルでの事業活動強化と本部機能の分散化を図るため、アジア太平洋地域の統括事務所を福岡に開設しました。現在、この福岡本部の他に、アフリカ地域事務所(ケニア/ナイロビ)、ラテンアメリカおよびカリブ海地域事務所(ブラジル/リオ・デ・ジャネイロ)、アラブ諸国地域事務所(エジプト/カイロ)の合計4つの地域事務所があります。

現在、アジアの多くの国々では急速な都市化が進み、経済成長の一方でスラムの拡大など居住環境の悪化が深刻化しています。また、同地域において頻発する自然災害や紛争によって疲弊した住居やインフラ、そして人々の生活再建は急務です。国連ハビタット福岡本部は、福岡県、福岡市、そして地元経済界などからなる国連ハビタット福岡本部協力委員会などの支援のもと、「アジアの玄関口」である福岡からアジア太平洋地域の「住民を主体としたまちづくり」をサポートしています。

国連ハビタット福岡本部

国連ハビタット 福岡の地で 20年

国連ハビタットの20年

福岡の協力パートナーである福岡県、福岡市、財団法人福岡県国際交流センター(当時)および国連ハビタット福岡本部協力委員会と国連ハビタットは、1997年4月28日に第1期覚書に調印し、8月1日に福岡事務所を開設しました。これを出発点として、居住と都市化の課題に共に取り組む特別なパートナーシップは2017年に、20年の節目を迎えました。

本書では、アジア太平洋地域本部が福岡を拠点として設立された軌跡を追います。また、福岡本部が福岡と日本にどのように、そしてなぜ定着し、成長できたかを解説します。

福岡の皆さまへのメッセージ

国連ハビタットは、正式な機関名を「国際連合人間居住計画」といい、その名の示すとおり「人の住まい」に関わる事業活動を行っています。事業拠点は世界中に及びますが、中でもアジア太平洋地域42カ国を統括する地域本部が日本の福岡にあり、約20名の職員がそれぞれの担当国・地域の事業を管理運営しております。また、福岡本部のもと現在17カ国に現地事務所をおき、事業に日夜従事しています。

アジア地域は、急速な経済成長の一方で、地域間・都市間の格差、あるいは都市内においても格差が拡大しています。また、農村からの人口の流入などによって都市の人口は急激に増加していますが、多くの都市ではインフラや公共サービスがそのペースに追いつかず、スラムの拡大や社会的不均衡の拡大、生活環境の悪化、自然環境への負荷など深刻な都市問題が発生しています。私たちは、そのような都市において人々の居住の改善や貧困削減の事業、コミュニティの自立的運営による都市環境改善事業、気候変動対策事業、政府や自治体に対する政策提言などを行っています。 同時に、アジア太平洋地域は自然災害に対して脆弱であり、また紛争の絶えない地域でもあります。私たちは、これら災害・紛争の被害を受けたまちで住宅復興やインフラ再建などの復興事業も数多く実施しています。 これらの中には、日本政府支援によるラオスやカンボジアにおける災害復興事業、フィリピンにおける紛争後の復興事業や海洋ゴミ対策の事業、ミャンマーにおけるヤンゴン市の廃棄物処理改善事業などがあり、また、日本の環境技術を活用した水と衛生・廃棄物管理・防災関連事業等も実施しています。

自力復興が困難なこれらの国の人々からは、日本に対して大きな感謝と期待が寄せられており、その支援先の人々の期待を担い、また日本から贈られる支援の意義に応えるべく、私たちは誠心誠意、質の高い事業の推進を常に心がけています。

International Staff of UN-Habitat ROAP - Fukuoka
Ms. Kazuko Ishigaki (Japan) Regional Representative
Mr. Bruno Dercon (Belgium) Senior Human Settlements Officer
Mr. Srinivasa Popuri (India) Senior Human Settlements Officer
Mr. Bernhard Barth (Germany) Human Settlements Officer
Mr. Hasyim (Indonesia) Programme Management Officer
Ms. Odicea Angelo Barrios (Bolivia) Programme Management Officer
Ms. Sachiyo Hoshino (Japan) Special Advisor to the Regional Representative
International Staff of UN-Habitat ROAP - Fukuoka
  • Ms. Kazuko Ishigaki (Japan)

    Regional Representative

  • Mr. Bruno Dercon (Belgium)

    Senior Human Settlements Officer

  • Mr. Srinivasa Popuri (India)

    Senior Human Settlements Officer

  • Mr. Bernhard Barth (Germany)

    Human Settlements Officer

  • Mr. Hasyim (Indonesia)

    Programme Management Officer

  • Ms. Odicea Angelo Barrios (Bolivia)

    Programme Management Officer

  • Ms. Sachiyo Hoshino (Japan)

    Special Advisor to the Regional Representative

国際連合人間居住計画(ハビタット)福岡本部(アジア太平洋担当)本部長 石垣 和子
国際連合人間居住計画(ハビタット)
福岡本部(アジア太平洋担当)
本部長 石垣 和子

知ることが解決への第一歩

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アシタネプロジェクトは国連ハビタット福岡本部が管轄する42か国の地域の課題に対し、
日本企業の持ち得る技術を結ぶきっかけを作る場所であり、それと並行して、まだ知られていない各国の
素晴らしい文化の発信や新しい価値を生み出していくための新しいプロジェクトです。

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