概要
国連ハビタットは、世界的に深刻化している廃棄物管理の危機に対処するため、「Waste Wise Cities」を立ち上げました。家庭、市場、企業、施設から排出されたゴミは、路上や排水溝、住処に捨てられたり、公共の場で燃やされたりしています。これは、都市の観光客や投資家にとって魅力のないものにするだけでなく、洪水、大気汚染、水質汚染、病気、さらには呼吸器系やその他の健康問題にもつながります。これは都市の貧困層が最も影響を受けています。廃棄物処理事業は、都市の予算の中でかなりの割合を占めていますが、廃棄物処理のための資金調達は不十分です。
都市は廃棄物を資源として捉えることで、廃棄物管理問題に効果的に取り組むことができ、地球規模の温室効果ガス排出量や地域の大気汚染の削減にも貢献することができます。都市が成功するためには、他の都市の経験から学びながら、それぞれの状況に応じて廃棄物管理問題に対処する必要があります。
「力を合わせれば、廃棄物に関する課題をチャンスに変え、
持続可能な都市とコミュニティを育むことができます」
12の行動原則
国連ハビタットは、以下の12のキープリンシパルを推進し、固形廃棄物管理戦略に組み込むことで、
都市が「Waste Wise」になることを呼びかけています。
・廃棄物の発生量と種類のアセスメント
・廃棄物の収集と輸送を改善する
・環境的に安全な廃棄物処理の確保
・Rethink, Refuse, Reduce, Reuse, Recycleの推進を図る。
・廃棄物関係者の能力向上と協力
・廃棄物従事者の労働条件の改善
・革新的な技術的代替手段の導入
・廃棄物を考慮した長期的な都市戦略プランの策定
・循環型経済を促進するインセンティブの設計
・教育を通じた「廃棄物に関する再考」の奨励
・廃棄物管理の進捗を定期的に確認する
・SDGsおよびNUAの達成に向けた取り組み
