Safer Cities

概要

都市化、特に発展途上国における都市化は、犯罪、暴力、無法状態の増加を伴っています。都市に住む人々が日々直面している暴力や不安感の増大は、世界中で大きな課題の一つとなっています。一部の国では、武器の拡散、薬物乱用、若者の失業などにより、犯罪や暴力が悪化しています。世界的な調査によると、発展途上国の都市住民の60%が過去5年間に一度は犯罪の被害に遭っており、そのうち70%がラテンアメリカとアフリカで被害に遭っています。このような状況に対処するための意図的な努力なしには、将来の開発と貧困削減の見通しは限られてしまいます。

犯罪や暴力は、都市住民の日常生活にも影響を与えます。恐怖心からサービスを受けられなく、特に女性や子どもが最も影響を受けることが多くみられます。犯罪と不安の影響は、都市の社会的・経済的発展を妨げ、機会と貧困削減政策を損なうことにつながります。

23年の経験を持つ「Safer Cities(安全な都市)」プログラムは、世界24カ国の77の市や町で効果的な都市安全プログラムを実施してきました。このアプローチでは、犯罪や暴力を減らしたり防いだりするために、より全体的で参加型のソリューションを採用しています。このプログラムは、すべての人にとってより安全で公正な都市の実現に貢献し、社会的に包括的で参加型のアプローチに基づいて、都市全体の安全戦略と行動計画を採用する市や町を支援しています。

すべての人の権利を尊重する包括的な都市を作るためには、条件や物理的環境を整える必要があります。 老若男女全ての人が安全に暮らし、仕事をし、学校に通い、自由に移動し、交流できる都市をつくるには、特に女性や子どもに対する暴力を許容する考え方や政策を変える必要があります

関連リンク

Safer Cities Programme

関連資料

twitterでシェア facebookでシェア
twitterでシェア facebookでシェア
top