2025年3月28日にミャンマー中部を震源とする地震による被災者の皆様にお悔やみ、お見舞い申し上げます。この地震による被害を大変残念に思います。
この地震により大きな被害が発生しており、多くの人命や住宅や失われ、両国の人々やコミュニティは緊急の支援を必要としております。この困難に際し、我々のもてるあらゆる力で、団結して、被災者の皆様やコミュニティを支援しなければなりません。
国連ハビタットの歴史を振り返りますと、2008年のサイクロン・ナルギスからの復旧支援が、ミャンマー事務所を開設するきっかけとなりました。それ以来、地震災害への対応や復旧について豊富な経験をもつ国連ハビタットはミャンマーとの間で長年にわたり信頼できるパートナーであり続けました。
ミャンマー、そしてタイで、我々は、より安全で強く強靭な住宅やコミュニティを再建するため、コミュニティと二人三脚で活動してまいりました。
今再び、我々の知見を行動に移さなければなりません。私たちの知識、献身的な努力、そして被災者への共感、これにより、被災者の方々の生活の復旧に貢献したいと我々は考えております。
また、単に失われたものを再建するのではなく、より強靭な未来に向けての「より良き復興」に向けて、被災者やコミュニティを支援し、復旧に貢献したいと考えております。
最も脆弱な立場に置かれている人々は、声を上げることが難しいことが多いため、積極的にこのような方々を探しだし、手を差し伸べる必要があります。「誰も取り残さない」という国連の原則は、災害対応から復興の過程まで一貫して、重要であり続けます。
地震は単に建物を破壊するだけではなく、生活、経済、そして何よりも、人々やコミュニティの希望を失うことを私たちは知っています。家族を失った方々に、住宅や生計を失った方々に、そして復旧へ向けて苦闘するコミュニティに、我々は寄り添わなければなりません。希望のメッセージを届けねばなりません。
国連ハビタット アジア太平洋地域統括本部とバンコク事務所、ミャンマー事務所は、どのようにして被災者を支援すべきか、検討を開始しております。人道支援や開発のパートナーとともに、そして何よりも、被災したコミュニティとともに、生活に希望をよみがえらせるため、活動してまいりたいと考えております。
国連ハビタットは、政府、人道支援機関、パートナーに、人命救助や長期の復旧・復興に向けた財政支援に協力していただくことを呼びかけております。
国連ハビタット アジア太平洋地域統括本部長
石垣 和子